原町赤十字病院
夏のセミナーで原町赤十字病院での研修に参加いただき有難うございました。まだ臨床医学の授業が始まらない時期に第一線の地域医療に触れるのも、将来自分が目指す医師の道の一つの参考になればと思います。原町赤十字病院での滞在時間が半日と少しでしたが、訪問看護、胃内視鏡見学などで山間地の病院の雰囲気は少し味わえたかと思います。今度はぜひ数日型の体験セミナーで救急外来やがん患者さんの緩和医療の現場を体験いただければと存じます。教科書や大学病院では学べない貴重な経験ができると思いますし、医師や看護師を含む医療チームのスタッフの生の声を聞けるのも面白いかと思います。
当院の特色と上げますと、
- 感冒や胃腸炎などのcommon diseaseから癌、脳卒中、心筋梗塞など重症疾患まで幅広く診療にあたり、吾妻郡の地域医療を支えている。
- 救急医療、感染対策、がん診療で吾妻郡の地域医療をリードする中核病院。
- 上記の急性期医療に加え、長期療養患者にも対応する病院。
- 日本赤十字社に属するため、大規模災害に対して、DMATや赤十字救護班を派遣する。東日本大震災に対して3個班を派遣しました。
- 各種がんの早期発見・治療から緩和医療まで担当
- 緩和医療・訪問診療による在宅医療への積極的取り組み
- 健診事業・地域保健事業および地域の災害救助活動への参加
- 吾妻郡医師会との緊密な病診連携を中心とする良好な協力関係
以上のような当院の特徴を理解いただき、またぜひ宿泊型体験実習に来てください。お待ちしております。
原町赤十字病院に一泊2日でしたが、「数日開催自主体験プログラム」に参加いただき有難うございます。昼間だけの病院実習ではできない貴重な体験実習ができたことと思います。
まだ大学の授業では、基礎医学が始まったところで講義が中心と思います。また大学の付属病院ではあまりに大き過ぎて、医師の他様々な職種のスタッフが、診療にどのように係わっているか見当がつきにくいと思われます。その点当院のような病床数200床あまりの中規模の地方病院で体験実習すれば、医療の現場の状況が実体験として理解できるでしょう。当病院は24時間体制で200名近くの入院患者を見守り治療をしております。また昼間は毎日400名ほどの外来患者が受診に来ます。夜間や休日は救急患者を中心に救急外来で当直医が1‐2名で診療します。救急患者は軽症から重症まで様々ですし、中には心肺停止で救急車で運び込まれる患者もいます。また、専門的治療が至急必要で、ドクターヘリや救急車で都市の専門病院に搬送しなければいけないこともしばしばあります。教科書やレポートでは書ききれないことが日々起こっているのが病院の実情です。また当院の特徴としてがんの終末期の緩和医療、高齢者の在宅医療も積極的に行っております。現在の常勤医師数は19名ですが、看護師やその他のスタッフを含めると総勢250名を超える職員が地域の医療を支えるために働いています。
もしこのセミナーで当院の地域医療に興味を持たれましたら、臨床実習として、また初期研修の「地域医療研修」として当院にぜひ来ていただければありがたいと思います。いつでも歓迎いたします。