利根中央病院
利根中央病院は沼田市にある保健生活協同組合の病院です。平成27年9月に新築して移転しました。病床は253床で多くの科を備えていて地域の中核病院になっています。救急医療から慢性疾患管理、健診、疾病予防活動をSDH(健康の社会的決定要因)の可視化を念頭において実行しています。昨年から総合診療科を立ち上げて県内外から注目を集めています。生協病院は組合員に支えられている病院であり、班会や催しもの、学習会、旅行を通じて組合員の皆様と交流があります。皆様の率直な意見や感想を聞くことによって、医療や医学に求められているものや進むべき方向を知ることができます。また、県や国から補助をほとんど受けていない病院ならではの工夫もあります。
今年はNHKの大河ドラマ「真田丸」で沼田地域が脚光を浴びています。尾瀬国立公園に代表される高原や山並み、そしてラフティングや渓流釣りに代表される川遊びなど自然がいっぱいです。夏は涼しい中でスポーツやバーベキューを楽しみ、冬はスキーを一緒に滑りましょう。
多くの学生さんに参加していただき、当院の医療や沼田地域の魅力を味わっていただきたいと思います。職員一同お待ちしています。
利根沼田地域は県北部地域に位置し、地域完結型医療の割合が高い地域です。その中で当院は、地域唯一の総合病院機能(253床・34科)を有し、在宅療養後方支援病院、災害拠点病院、臨床研修指定病院として地域医療の中心的役割を果たしています。救急搬送では「断らない救急」を掲げ、圏内の4割強、応需率は約95%と大奮闘中です。
2015年9月の新築移転の際には、地域住民である組合員が構想段階から大きく関わり、開院直後の多忙期も、組合員が「案内ボランティア」として大活躍で、“生協ならでは”の特徴は、あらゆる場面で力を発揮します。新病院“健康プラザ”の「組合員ホール」「生協ルーム」「図書室」等は、組合員の声を“かたち”にしたもので、“健康づくり”“まちづくり”をサポートする役割も強化しました。
「on・off両立」を掲げた研修と、地域の生の声(ニーズ)と住民との繋がりを実感できる当院の特徴を、ぜひ積極的に体験しにお越し下さい。
片品診療所は、人口約4600人の片品村にある無床の診療所です。村にはもう一軒開業医があるだけで、一番近い沼田市の病院まで車で40分の距離にあるため、内科、小児科はもちろん、皮膚疾患、整形疾患、外傷など様々な患者さんが訪れます。また夏場は尾瀬の登山客や合宿の学生、冬はスキー客など、村外から来た人の受診が多くなります。
また、片品村は田舎の割には子供も多いのが特徴で、一般診療の他、予防接種や乳幼児健診も行っています。さらに在宅医療にも力を入れており、訪問診療、訪問看護も行っています。
プライマリ・ケアを学ぶには最適な環境ですので、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか?