群馬中央病院
本年度も医療体験セミナーを開催し、医学生の皆さんに職場体験をしていただきました。私たちの病院が提供させていただいたのは「数日型医療体験セミナーin群馬」で、婦人科中心の「将来のコウノドリ養成コース」と循環器内科、消化器内科、外科の中心の「治療の手技おなかいっぱいコース」です。いずれも現場での手技に重点をおいたセミナーで、臨床の醍醐味を経験してもらおうと企画したものです。
セミナーを通して医学生の皆さんやこれから医師を目指す中高生の皆さんにお伝えしたいのは、臨床のすばらしさです。医学にはさまざまな分野があります。臨床医学、基礎医学、保健予防医学、その他、医師の活躍するフィールドは極めて広大です。どの分野に進むかは、その人の興味や体験、めぐり合わせなどから自ずと決まっていきます。どの方向に進んでも、医師として生涯をかける価値のある仕事であり、また、社会から必要とされる仕事です。ですが、どの分野に行くにしても、医学生のうちに臨床の現場を体験し、そこで患者さんと接することは、医師にとってきわめて大切なステップです。若い時代のベッドサイドでの経験や想いが、臨床能力を追及したり、研究をきわめる原動力になるからです。
わたしたちの群馬中央病院には多くの診療科が整備されており、多くの患者さんに、高度な医療から日常的な診療まで様々な医療を行っています。また、近年は在宅医療や福祉事業にも協力しており、病院の機能はどんどん広がっています。大学とは守備範囲の違う、地域に密着した医療が展開されており、医学生やこれから医学を志す中高生が実際の臨床を体験するのに適した病院です。これからも大勢の皆さんにセミナーに参加してもらい、臨床の魅力を伝えていきたいと思いますし、そのためにより魅力的なカリキュラムを作ってまいります。皆さんからご要望があれば、それにお応えするプログラムも作りたいと思いますので、こんなプログラムが欲しい、こんな実習がしたい等のご意見ありましたら遠慮なくお知らせください。
