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医師を目指す方へのメッセージ

公立富岡総合病院

これから医師を目指す高校生、医学生へ公立富岡総合病院

 まずはじめに次の世代の医師育成のため、群馬県地域医療支援センターの皆様が日々努力なされていることに心から感謝申し上げます。医師偏在が叫ばれて久しくなりますが地方都市ではその影響が年々厳しくなって、日本の医療の根幹が揺るぎかねない事態となっております。ますます群馬県地域医療支援センターの役割が重要になってきている昨今です。

これを読んで下さる、将来医師を目指す人たちに見ていただきたい図を示します

 2004年に日本は人口減少社会に突入しました。日々・年々進む少子高齢化は社会の構造を根幹から変え、その中で医療・福祉もParadigm Shiftすべき段階を迎えていることは明らかです。ただし現実の状況が変化しても、それを認識すべき国民も我々医療者も、その行動変革にはほど遠いというのが実態です。どう変えるべきかは我々自身が気づかなければなりませんが、多くの有識者たちがそのヒントを投げかけております。石飛幸三先生の“平穏死のすすめ”、宮本顕二・礼子先生の“欧米には寝たきり老人はいない”中村仁一先生の“大往生したけりゃ医療とかかわるな”などが挙げられます。社会環境が大きく変わる中で、求められる医療も、変わってくるのは当然です。そしてこれからの社会が目指す医療は、より長く生きる医療から、より良く生きる医療、さらに持続可能な医療、未来にツケを回さない医療だと考えます。皆さん、上の図をじっと見つめ、この激変する環境の中で人々が幸せに生き、さらに子孫へツケを回さずに継続可能な医療を行うために、今何をすべきか、見えてきましたでしょうか?若い人たちが、感性を磨き、洞察力を育て、この難問に挑戦してくれることを望んでやみません。

院長: 佐藤 尚文

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