センター長ご挨拶
群馬県では、令和2年度に策定した「新・群馬県総合計画」の下、「医療提供体制の強化」を政策の柱の1つに掲げ、全ての人に対し、必要な医療が持続的に切れ目なく、かつ、効率的に提供される体制構築を目指しています。特に、高齢化の進展や疾病構造の変化を踏まえ、地域医療提供体制を一層充実させるためにも、医療人材を育成・確保していくことは最重要課題の一つです。
このような課題に取り組むためには、まず、地域医療に貢献したいという意欲あふれる医師が、県内各地域で診療に従事しながら、技術、知識、経験をしっかりと身に付けることができる環境を整える必要があります。
そこで、群馬県地域医療支援センターでは、地域に根ざしながら、それぞれの医師が思い描く将来の夢を実現できるよう「ぐんま地域医療リーダー養成キャリアパス」を作成し、医学部卒業後10年間のキャリアアッププランを示すなど、一人一人のキャリア形成をきめ細やかに支援しております。また、医学生が地域医療に対する意識を高められるよう「群馬県キャリア形成卒前支援プラン」を策定し、学生の期間を通じて地域医療へ貢献する意思を持ち続けられるようサポートしています。さらには、高校生や医学生を対象とした体験セミナーを開催するなど、地域医療の現場に触れる機会を提供することで、医師を目指す若者を応援しています。
本県医療の充実に向けて、次代を担う若手医師の活躍が求められる中、当センターの役割も一層重要になるものと考えております。当センターを核として、群馬大学をはじめ県内病院や関係機関と連携し、引き続き、医師の育成・確保に取り組んでまいります。一人でも多くの医師の方々が本県の医療に携わり、地域医療のリーダーとして御活躍いただくことを期待しています。
群馬県地域医療支援センター長(群馬県健康福祉部長) 中島 高志
副センター長ご挨拶
群馬県地域医療支援センターは、群馬県内の医師確保を支援し、医師の県内定着や地域偏在の解消を目指して、医学部を目指す高校生、医学生、若手医師を対象に幅広いサポートを行っています。
まず、医学部を目指す高校生に対しては、県内の多くの病院の協力のもと、「医学部医学科を目指す高校生の職場体験セミナー」を開催し、地域の医療現場を実際に見学・体験する機会を提供しています。これにより、将来医師となる意欲を育んでいます。
医学生に関しては、群馬大学では平成21年度から地域医療枠制度を導入し、医学科の定員を増加させました。令和6年度も18名の新入生を迎え、これまでに計277名の地域医療枠学生が群馬大学で学んでいます。そして、医学生の時から地域医療の現状を理解してもらうため、地域医療体験セミナーや臨床研修病院見学バスツアーなどを実施しています。
また、令和4年度には、群馬大学は文部科学省の「ポストコロナ時代の医療人材養成拠点形成事業」に選定されました。本事業では、埼玉医科大学と連携し、埼玉と群馬の県境地域に必要とされる医療を提供できる医師の育成を目指しています。両大学の医学生に対して、地域医療に関する講義や病院実習などを行っています。
若手医師に対しては、「ぐんま地域医療リーダー養成キャリアパス」を活用し、地域の関係機関と連携して地域医療枠卒業生のキャリア形成を支援しています。令和6年度には群馬大学地域医療枠1期生も卒後10年目の医師となり、多くの卒業生が県内の医療現場で活躍し、地域医療の充実に貢献しています。
これからも群馬県、医療関係機関や団体の皆様と連携し、さまざまな取り組みを行ってまいります。ご支援とご指導を賜りますようお願い申し上げます。
群馬県地域医療支援センター副センター長(群馬大学医学部附属病院地域医療研究・教育センター長)
廣村 桂樹
実施体制
実施主体は群馬県で、事業の一部を群馬大学に委託
窓口 |
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群馬県健康福祉部医務課 医師確保対策室 |
群馬大学医学部附属病院 地域医療研究・教育センター |
人員配置
センター長 群馬県健康福祉部長
副センター長 群馬県地域医療支援センター 副センター長
専任医師2人、専従職員3人