群馬県立心臓血管センタ-
病院ホームページグループA 公立病院、協力型臨床研修病院
指定医療機関地域医療支援病院/臨床研修病院
管理者内藤 滋人
所在地371-0004 前橋市亀泉町甲3番地12
診療科目
循環器内科/心臓血管外科/整形外科/消化器外科
病床
一般病床:195床/合計:195床
1日平均患者数
一般病床:122.6人/外来:275.9人
医師数(人)
- 総数常勤45
- 臨床研修指導医8
- 整形外科専門医2
- 麻酔科専門医2
- 放射線科専門医1
- 総合内科専門医10
- 外科専門医9
- 糖尿病専門医1
- 救急科専門医0
- 循環器専門医18
- 消化器病専門医2
- リハビリテーション科専門医0
- 心臓血管外科専門医(胸部外科学会)5
- 核医学専門医1
- ペインクリニック専門医0
2023年10月現在
◎研修医の受け入れの有無:有
◎受け入れている研修医の数
2023年度 1年次0名/2年次3名/シニアレジデント6名/レジデント5名
2022年度 1年次0名/2年次1名/シニアレジデント9名/レジデント7名
◎研修医のための宿舎及び研修医室の有無:研修医の宿舎:有(単身用:16戸/世帯用:4戸)/研修医室:有(1室)
◎図書、雑誌、インターネット等が利用できる環境及び医学教育用機材の整備状況
図書室の有無と利用可能時間 有 0:00-24:00
文献データベース等の利用環境 Medline等の文献データベース:有 医中誌、メディカルオンライン
◎病院食堂の有無:無
◎責任者からのコメント
群馬県立心臓血管センターは「患者本位の医療」の基本理念のもと、群馬県の最後の砦として、心臓血管疾患における高度最先端医療を提供しています。
当センターは、心臓カテーテル室4室、心臓血管外科手術室2室、多職種連携で運営しているハイブリッド手術室1室、総合リハビリ棟、群馬リハビリパークなどの施設を有しており、虚血性心疾患、不整脈、弁膜症、大動脈疾患、心臓リハビリテーションなどの診断および治療を以下のように行っています。
(1)ハイブリッド手術室では、複数診療科と多職種で構成する専門チームにより、経皮的大動脈弁置換術(TAVR)、経皮的僧帽弁形成術(Mitra clip)、左心耳閉鎖デバイスなどの最先端医療を安全かつ確実に提供しています。
(2)虚血部門では、急性冠症候群に対する冠動脈形成術や閉塞性動脈硬化症に対する末梢血管形成術などを安全かつ確実に実施しています。
(3)不整脈部門では、県内唯一である感染リードのレーザー抜去を行うとともに、心房細動治療を中心とするカテーテルアブレーション数は、全国トップレベルを誇っています。
(4)心臓血管外科部門では、冠動脈バイパス手術、大動脈疾患、弁膜症等に対する手術のほか、低侵襲心臓手術や先進的な治療(植込型補助人工心臓治療等)に取り組んでおり、特に大動脈解離の手術は県内最後の砦となっています。
(5)心臓リハビリ部門では、多職種による包括的心臓リハビリテーションを行うとともに、生活習慣病の早期発見と発症予防にも努めています(ヘルスアップ教室の開催)。
また、地域医療支援病院として、かかりつけ医や関連病院との病診連携、病病連携を密にして、定期的に症例検討会や講演会を行っています。
群馬県立心臓血管センターにおける研修制度および内容に関しまして、以下にお示しいたします。
(A)専修医(シニアレジデント)(1年間~3年間)
卒後5年以上の臨床経験を有する医師を対象に、主として各種循環器領域のスペシャリストを目指す研修です。虚血~心血管部門、不整脈部門、心臓リハビリ部門、心臓血管外科部門があり、全期間を通じて一つの部門を研修することが可能であるほか、複数の部門にわたり研修することも可能です。さらに、研修中の評価により、スタッフ(常勤)への昇格も可能です。
(1)虚血~心血管部門
冠動脈造影、インターベンション治療(冠動脈、末梢血管)、経皮的血管内ステント治療、経カテーテル的大動脈弁植込み術(TAVR)、経皮的僧帽弁クリップなど
(2)不整脈部門
カテーテルアブレーション(心房細動、心室性不整脈など)、ペースメーカー、植込み型除細動器(ICD)、両室ペーシング療法(CRT)、感染リード抜去、左心耳閉鎖デバイスなど
(3)心臓リハビリ部門
各種心臓手術後の心臓リハビリ、心肺運動負荷試験(CPX)、運動処方、植込み型人工心臓患者の心不全管理など
(4)心臓血管外科部門
冠動脈バイパス手術、各種弁膜症手術、先天性心疾患手術、静脈瘤手術、大動脈疾患手術(大動脈解離、大動脈瘤)など
(B)後期研修医(1年間~2年間)
当院は新専門医制度において、協力病院にあたります。循環器内科あるいは心臓血管外科における基幹病院での後期研修期間の3年間の中の1(~2)年間を当院にて研修していただけます。
循環器内科の先生は、虚血、不整脈、心臓リハビリテーションの各々のグループのみで研修を選択できるほか、3部門をローテーションすることも可能です。
冠動脈造影、PCI、Ablation、デバイス植込みなどの検査・治療技術、心臓リハビリテーションの考え方など、総合的な循環器医も目指せます。
心臓血管外科の先生は、心臓血管外科のスタッフの指導のもと、冠動脈バイパス術、弁膜症、大動脈疾患、など救急手術も含め研修できます。
心臓血管医療は一刻を争って救命を計る救急治療から、患者さんの予後を改善させる手術治療、そして治療後の患者さんのQOLを上げる心臓リハビリなど、様々な場面での活躍ができます。またその都度患者さんと喜びを分かち合えるとても魅力のある分野だと思います。心臓血管センターは、心臓血管医療を目指す若き医師を歓迎し、育てていきたいと考えています。