13-1 麻酔科専門医キャリアパス
群馬大学医学部附属病院:Director; 齋藤 繁

キャリアパス概要

日本麻酔科学会は、麻酔科専門医を取得するための要件として初期研修修了後4年以上の研修を義務づけています。専門医の取得後は、集中治療、ペインクリニック等の麻酔関連領域の資格を取得することや、関連する分野の基礎研究を経て学位を取得することが期待されます。本キャリアパスでは、麻酔業務に関わる専門的知識を有するとともにサブスペシャリティにも精通した、地域に貢献することのできる医師の養成を目指します。

キャリアパス到達目標

・臨床医に必要な3つの力、CCC:Clinical Skill 【S】Clinical Research Mind 【R】Character 【C】
麻酔に関する標準的な診療能力を身につけ、麻酔科専門医として地域の中心となり活躍できる。【S】
新しい知見や技術を積極的に取り入れ、質の高い医療を提供できる。【S】 【R】
自らの診療を科学的・客観的に評価し、診療内容の向上に取り組むとともに、疑問が生じた際に適切に解決できる能力を身につける。【S】 【R】
麻酔科医として患者を尊重し、他職種と連携することで、求められる医療を提供できる。【C】

取得を目指す資格の詳細

日本麻酔科学会専門医

(申請資格)初期研修修了後、申請する年の3月31日までに満4年以上、学会が定める研修プログラムで所定の研修をしていなければならない。麻酔科認定医※の資格を有し、申請までの間、麻酔科関連業務に継続して専従していなければならない。さらに、学会が定める研究実績(学術集会への参加、学術発表)として50単位を有するとともに、以下に示す数の症例を経験していなければならない。

《参考:専門医の申請に必要な最低経験症例数、小児(6際未満)の麻酔:25症例、帝王切開術の麻酔:10症例、心臓血管手術の麻酔:25症例、胸部外科手術の麻酔25症例、脳神経外科手術の麻酔25症例》

※麻酔科認定医:手術における麻酔管理に関する研修を麻酔科学会認定病院で24ヶ月以上受けており、厚生労働大臣から麻酔科標榜の許可を受けるか、許可申請書を提出している場合に認定審査を受けることができる。

日本集中治療医学会専門医

集中治療専門医の認定を得ようとする者は、学術論文、学術集会集積・発表に関する所定の業績を有する以外に、次の項目のすべてを満たしていなければならない。
1.指定する学会の専門医資格を有すること。
2.日本集中治療医学会の認定する集中治療専門医研修施設において1年以上の勤務歴があること。
3.上記勤務歴のうち連続して12週間以上専従歴があること。
4.所定の知識・技能研修修了の条件を満たしていること。

日本ペインクリニック学会認定ペインクリニック専門医

(申請資格)申請時において5年以上引続き日本ペインクリニック学会正会員で、受験する直前の5年間において学術論文、学術集会集積・発表に関する所定の業績を有し、以下の条件のいずれかを満たす者。
1.日本ペインクリニック学会指定研修施設において5年以上の研修を行なった者(第1号該当者と称する)
2.日本専門医制評価・認定機構基本領域の専門医の資格を有し、その研修期間中またはその後に日本ペインクリニック学会専門医指定研修施設で1年以上ペインクリニックに関する研修を行った者(第2号該当者と称する)

病院・施設一覧(順不同)

MAP

キャリアパス・コース

コース図

ページTOPへ