17-1 放射線腫瘍科専門医キャリアパス
群馬大学医学部附属病院:Director; 中野 隆史

キャリアパス概要

放射線治療専門医は、放射線腫瘍学に関する深い専門知識と高い水準の治療技術が求められる。放射線科専門医(旧認定医)取得後に、「放射線科専門医研修ガイドライン」に基づいた治療線専門医カリキュラムによる2年以上の研修を必要とされる。専門医取得後には、放射線科治療分野において国際的な治療技術や見識を持ち、さらには地域に貢献する事ができるよう全人学的な医師の養成を目指す。

キャリアパス到達目標

・臨床医に必要な3つの力、CCC:Clinical Skill 【S】Clinical Research Mind 【R】Character 【C】
一般的な放射線治療技術、診療能力を身に付け、放射線治療専門医として地域医療に貢献出来る。【S】
地域中核病院において、 看護師、治療技師、物理士による放射線治療部門を構築し、患者を中心としたチーム医療を提供できる。また、他科の医師とも連携し、手術や化学療法の併用などによる集学的治療を行える。【S】 【C】
国内外の放射線治療関連学会に出席し、最新の知見や治療技術の習得ができる。 また、自らも学会発表、論文発表を行い、放射線治療の発展に貢献できる。【S】 【R】

取得を目指す資格の詳細

放射線科専門医(旧認定医)

日本医学放射線学会の定める以下の規定を満たした者に、放射線科専門医受験資格が与えられる。
・医師の免許を有すること。
・申請時において、初期臨床研修期間を含め5年以上の臨床経験を有すること。
・申請時において、3年以上日本医学放射線学会正会員であること。
・定められた放射線治療の研修期間、研修内容、研修施設等の条件を満たしていること。
・専門医受験資格を得るための研修期間は、初期臨床研修期間修了後、総合修練機関または修練機関での3年間以上とする。
・複数の機関で研修した場合は、研修期間の合計が定められた期間を充足するものであることを証明するに足りる各機関の証明書を必要とする。
・3年間の研修期間のうち、最低1年間は、別途定める総合修練機関において、研修指導医のもとで臨床研修することを必要とする。
・大学院学生、研究生等については、在学期間の一部あるいは全部を研修期間として認める事がある。

放射線治療専門医

日本医学放射線学会の定める以下の規定を満たした者に、治療専門医受験資格が与えられる。
・医師の免許を有すること。
・申請時において5年以上の放射線学会正会員であり、かつ3年以上の腫瘍学会正会員であること。
・申請時において、放射線科専門医であり、資格取得後2年以上の放射線治療の臨床経験を有すること。
・定められた放射線治療の研修期間、研修内容、研修施設等の条件を満たしていること。
・治療専門医受験資格を得るための研修期間は、放射線科専門医資格取得後、総合修練機関または修練機関(放射線治療)もしくは特殊修練機関(放射線治療)で の2年間以上とする。複数の機関で研修した場合は、研修期間の合計が定められた期間を充足するものであることを証明するに足りる各機関の証明書を必要とする。
・2年間の研修期間は、別途定める研修施設において、治療研修指導医のもとで臨床研修することを必要とする。
・大学院学生、研究生等については、在学期間の一部あるいは全部を研修期間として認める事がある。

病院・施設一覧(順不同)

MAP

キャリアパス・コース

コース図

先輩の声

放射線治療 臨床・研究リーダーコース
白井 克幸‖平成15年卒業
当教室では世界最先端の重粒子線治療をはじめ、定位照射、IMRT、IGBT、小線源治療などほぼ全ての高精度治療を施行しています。放射線治療専門医の養成に最も適した環境で研修を行うことができます。また、大学院研究では「博士課程教育リーディングプログラム」のもと、世界で活躍できる人材を養成すべく研究を行っています。専門医取得、博士号取得後には海外留学を推奨しており、ハーバード大学など国際的な放射線治療機関での研究、研修を行えます。私たちとともに、放射線治療の発展に力を注いでみませんか?

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