18-1 放射線診断・核医学・IVR専門医・超音波診断専門医キャリアパス
群馬大学医学部附属病院:Director; 対馬 義人

キャリアパス概要

放射線診断系の専門医には主に「放射線診断専門医」、「日本核医学会専門医」、「インターベンショナルラジオロジー(IVR)専門医」、「超音波(US)専門医」があり、その取得には各学会が定めた修練期間後、試験に合格することが必要です。本キャリアパスでは、日本医学放射線学会が定めるカリキュラムに則った修練を行い、標準的な放射線診断学の知識を身につけ、まず基本となる「放射線診断専門医」の取得を目指します。その後、サブスペシャリティとしての「核医学会専門医」、「インターベンショナルラジオロジー(IVR)専門医」、あるいは「超音波(US)専門医」の取得を目指し、専門性を活かした医療を提供できる医師を育成します。

キャリアパス到達目標

・臨床医に必要な3つの力、CCC:Clinical Skill 【S】Clinical Research Mind 【R】Character 【C】
放射線診断学(画像診断学)の標準的な知識を身に付け、各施設・地域で安全で適切な放射線診断医療を提供できる。【S】
新しい知見や技術を積極的に取り入れ、質の高い医療を提供できる。【S】
自らの診療を科学的・客観的に評価し、診療内容の向上に取り組むとともに、 疑問が生じた際に適切に解決できる能力を身につける。【S】 【R】
放射線診断専門医として、患者を尊重し多職種と連携して、求められる専門的な医療を提供できる。【C】

取得を目指す資格の詳細

放射線専門医

放射線専門医は、2年間の初期研修期間を終えた修練医が日本医学放射線学会(以下、学会)に入会ののち、学会の指定した修練機関(指定施設)において通算3年以上(医師免許取得後6年目以降)の修練を行い、書類審査並びに専門医試験を経て認定される。

放射線診断専門医

日本医学放射線学会の定める以下の規定を満たした場合に申請することができ、専門医試験(筆記試験および口頭試験)を経て認定される。
・日本国の医師免許を有すること。
・申請時において放射線科専門医であり、放射線科専門医資格取得後2年以上(医師免許取得後8年目以降)の臨床経験を有すること。
・申請時において、5年以上学会正会員であること。
・定められた研修期間、研修内容、研修施設等は、放射線診断専門医制度規定に定めた条件を満たしていること。

日本核医学会専門医

日本核医学会の定める規定を満たした場合に申請することができ、専門医試験(筆記試験)を経て認定される。
・日本核医学会の正会員であること。
・医師としての臨床研修が初期臨床研修期間の2年間を含んで6年以上(医師免許取得後7年目以降)であること。

IVR専門医

日本IVR学会の定める規定を満たした場合に申請(過去5年に行ったIVRとIVRに関連する発表・論文の一覧を含む)することができ、専門医試験(筆記試験および口頭試験)を経て認定される。
・日本国の医師免許を有すること。
・入会後、継続して5年以上学会会員であること。
・学会の認定した修練施設において、2年以上のIVRの修練を行っていること。

超音波専門医

日本超音波医学会の定める規定を満たした場合に申請することができ、専門医試験 (筆記試験)を経て認定される。
・日本国の医師免許を有すること。
・入会後、継続して5年以上学会正会員であること。
・臨床研修の実績として、指定超音波専門医研修施設に於いて、超音波指導医の指導のもと「超音波専門医研修カリキュラム」に準じて5年間継続して超音波医学研修を行い、500例以上の超音波診療経験を有すること。
・業績として5篇以上の超音波医学に関する学会発表、あるいは学術論文を有すること。

病院・施設一覧(順不同)

MAP

キャリアパス・コース

コース図

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