6-1 心臓血管外科専門医キャリアパス群馬大学医学部附属病院:Director; 高橋 徹
キャリアパス概要
心臓血管外科専門医の取得には、まず日本外科学会の定めた外科専門医の取得が必要です。一般外科医療に関する標準的な知識と技術を習得した上で心臓血管外科のトレーニングを行い、心臓血管外科専門医を取得します。取得には心臓血管外科専門医認定機構の定めるカリキュラムを修練します。
キャリアパス到達目標
・臨床医に必要な3つの力、CCC:Clinical Skill
/Clinical Research Mind
/Character 



●一般外科の標準的な診療能力を身につけ、心臓血管外科専門医として地域の中心となり活躍できる。

●新しい知見や技術を積極的に取り入れ、診療内容の向上に取り組む。
●外科医として、また心臓血管外科専門医として患者を尊重し求められる医療を提供できる。


●新しい知見や技術を積極的に取り入れ、診療内容の向上に取り組む。


●外科医として、また心臓血管外科専門医として患者を尊重し求められる医療を提供できる。

取得を目指す資格の詳細
●外科専門医
外科専門医は、修練医が日本外科学会(以下、学会)に修練開始登録ののち、学会の指定した外科専門医修練施設(指定施設)における通算5年以上の修練を行い、外科専門医修練カリキュラム到達目標に定める手術症例350例以上(術者として120例以上)経験した場合申請できる。書類審査並びに予備試験(MCQによる筆記試験)、認定試験(面接試験)を経て認定される。なお、修練期間は、卒後初期臨床研修期間満了後6ヶ月以内に修練開始登録した場合に限り、臨床研修開始時まで遡って登録したとみなす。1)診療経験
手術手技の最低症例数は①消化管および腹部内臓(50例)②乳腺(10例)③呼吸器(10例)④心臓・大血管(10例)⑤末梢血管(頭蓋内血管を除く)(10例)⑥頭頸部・体表・内分泌外科(皮膚、軟部組織、顔面、唾液腺、甲状腺、上皮小体、性腺、副腎など)(10例)⑦小児外科(10例)⑧外傷(多発外傷を含む)(10例)⑨上記①~⑧の各分野における内視鏡手(腹腔鏡・胸腔鏡を含む)(10例)術者または助手として350例以上、術者として120例以上であること。
2)業績
筆頭者として学術集会または学術刊行物に、研究発表または論文発表をしていること。
受験時に業績の合計20単位を必要とする。
例)
1.研究発表
(1)日本外科学会定期学術集会…20単位、(2)海外の学会…20単位、(3)外科系(サブスペシャリティ)の学会の年次総会、 定期学術集会…15単位、等。
2.論文発表
(1)日本外科学会雑誌、Surgery Today…20単位、(2)英文による雑誌…20単位、等。
●心臓血管外科専門医
1)日本国の医師免許証を有すること。2)外科専門医あるいは外科専門医筆記試験合格者であること。
3)卒後修練期間7年以上を有すること。
4)認定修練施設において3年以上の修練期間を有すること。
5)修練期間中に別に定める手術経験を有すること。
6)心臓血管外科学に関する一定の業績を有すること。
論文・著書:査読制度のある全国誌以上の論文3編以上(筆頭論文1編以上を含む)
学会発表:全国規模あるいはそれ以上の学術集会において筆頭で3回以上(少なくとも1回は日本胸部外科学会学術集会または日本心臓血管外科学会学術総会または日本血管外科学会総会で発表)
病院・施設一覧(順不同)

キャリアパス・コース
