9-1 皮膚科専門医キャリアパス
群馬大学医学部附属病院:Director; 石川 治

キャリアパス概要

日本皮膚科学会認定皮膚科専門医の取得には、日本皮膚科学会の指定を受けた主研修施設の皮膚科研修カリキュラムに従って、皮膚科専門医研修を5年間行うことが必要です。本キャリアパスでは皮膚科専門医取得に十分な技量と知識を身につけた上で、国内外に通用する標準的な医療を提供し地域に貢献することのできる医師の養成を目指します。

キャリアパス到達目標

・臨床医に必要な3つの力、CCC:Clinical Skill 【S】Clinical Research Mind 【R】Character 【C】
一般皮膚科医としての標準的な診療能力を身につけ、皮膚科専門医として地域の中心となり活躍できる。【S】
新しい知見や技術を積極的に取り入れ、質の高い医療を提供できる。【S】 【R】
自らの診療を科学的・客観的に評価し、診療内容の向上に取り組むとともに、疑問が生じた際に適切に解決できる能力を身につける。【R】 【C】
皮膚科医として、患者を尊重し他職種と連携し求められる医療を提供できる。【C】

取得を目指す資格の詳細

日本皮膚科学会認定皮膚科専門医

■申請の資格
我が国の医師免許を持っていること。5年間以上引き続いて正会員であることを要します。何かの事情で会員資格が途切れた時は、再び5年間の継続を必要としますので、ご注意ください。更に、現在、実際に皮膚科の診療に従事している方に限ります。

■研修について
日本皮膚科学会の正会員として、皮膚科専門医研修を5年間行うことが必要です。この研修に関しては、日本皮膚科学会の指定を受けた主研修施設の皮膚科研修カリキュラムに従って、主研修施設および研修施設において責任指導医および指導医の指導の許で5年以上の研修を行うことが必要です。もちろん5年を超えることは差支えなく、研修修了まで10年でも結構です。ただし、主研修施設での計1年以上の研修が必要ですので、研修に臨んでは先ず責任指導医に相談して研修計画を立てましょう。
日本皮膚科学会正会員として行った初期研修の期間は、皮膚科専門医研修期間に算定されます。したがって、たとえば、日本皮膚科学会に入会し正会員として、初期研修2年間を修了した場合、必要な皮膚科専門医研修期間は3年あるいはそれ以上となります。
所謂、一人医長の研修は1年以内は他科での研修を流用して認められますが、1年を超える期間についてはその2分の1が認められます。

■単位取得の義務
認定前研修実績(前実績と略します)として講習受講、学会発表、原著発表について定められた総単位数、計150単位を取得する必要があります。

■単位数
講習会  必須 各10単位 30単位以上を義務とします
     選択 各10単位 講習会の単位は計80単位を超えられません
学会発表 各1回 5単位
原著発表 各1編 10単位 原著は3編(30単位)以上を義務とします
総計150単位以上を必要とします。

■専門医認定試験
研修目標に到達したかどうかを知るために、認定試験が年に1回行われます。試験は原則として実地医師に必要な問題を主とし、真面目に研修を行った者には容易な程度とし、いたずらに難解な問題は避けるように申し合わせております。出題範囲は、研修内容に準拠します。
(日本皮膚科学会認定皮膚科専門医制度の手引きより抜粋)

病院・施設一覧(順不同)

MAP

キャリアパス・コース

コース図

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