3-1 血液内科 血液専門医、腫瘍内科専門医キャリアパス
群馬大学医学部附属病院:Director; 半田 寛

キャリアパス概要

本コースでは内科、血液、がん薬物療法の3つの専門医取得を目指した研修を行う。専門医の取得には基本となる診療科の専門医を先行して取得する必要がある。そのため、本コースでは、日本内科学会が定めた内科専門医制度に則った一定の修練を経て、内科の総合的な知識と技量を身につけ、3年目に認定内科医を取得し、6年目以降に総合内科専門医を取得する。その後血液・腫瘍内科の専門診療において国内外に通用する標準的な医療を提供し、地域に貢献することのできる医師の養成を目指す。

キャリアパス到達目標

・臨床医に必要な3つの力、CCC:Clinical Skill 【S】Clinical Research Mind 【R】Character 【C】
内科医として幅広い知識と経験を積み、血液内科、腫瘍内科専門医として地域の中心となり活躍できる。【S】
血液内科、腫瘍内科専門医として最新の知見を取り入れ、国内外に通用する質の高い医療を提供できる。【S】 【R】
自らの診療を科学的・客観的に評価し診療に取り組むとともに、日常診療において生じた疑問を解決するため、3~4年間の大学院での研究も視野に入れる。【S】 【R】
内科医として、血液内科、腫瘍内科専門医として、HIV感染診療医、輸血・細胞療法専門医として患者を尊重し、他職種と連携し、求められる医療を提供できる。【S】 【R】 【C】

取得を目指す資格の詳細

日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医

① 臨床研修2年+日本内科学会が定める教育病院(内科臨床大学院を含む)もしくは、教育関連病院での内科研修1年以上の合計3年以上(そのうち18ヶ月間以上、内科研修をしていること)
② 認定内科医取得後、1)日本内科学会が定める教育病院(内科臨床大学院を含む)もしくは教育関連病院での内科研修3年以上、2)教育関連病院での内科研修5年以上のいずれかで、専門医の受験資格が得られる

日本血液学会 血液専門医

日本血液学会の定める規定を満たした場合申請でき、審査は、書類及び筆記試験にて行う。
① 日本血液学会の会員歴が3年以上あること
② 日本内科学会認定医であること
③ 日本血液学会が指定する研修施設において、学会が定める研修カリキュラムに基づく研修を3年以上行っていること
④ 臨床血液学に関係した筆頭者として学会発表又は論文が2つ以上あるもの

日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医

日本臨床腫瘍学会の定める規定を満たした場合申請でき、審査は、書類審査、筆記試験及び口頭試問試験にて行う。
① 2年以上継続して学会員であること
② 5年以上がん治療に関する研究活動を行っていること、及びがん治療に関する十分な業績があること
③ 日本臨床腫瘍学会研修認定施設において学会所定の研修カリキュラムに従い2年以上臨床研修を行い、修了したもの
④ 日本内科学会認定医であること

日本輸血細胞治療学会 日本輸血細胞治療学会認定医

日本輸血細胞治療学会の定める規定を満たした場合申請でき、審査は、書類、筆記、口頭試問、及び実技試験にて行う。
① 申請時において引き続き5年以上の学会員であること
② 日本輸血細胞治療学会認定教育施設等において学会所定の研修カリキュラムに従い通算2年以上の臨床研究を行い修了したもの
③ 学術論文、学会発表により、認定医申請の資格審査基準に必要な単位を取得していること

病院・施設一覧(順不同)

MAP

キャリアパス・コース

コース図

先輩の声

血液内科は単に血液疾患を診るだけでなく、感染症や循環動態など、全身管理を必要とし、広く一般内科医としての知識も要求されます。また入院期間も長期に亘ることが多いため、患者さんとの付き合いが長く、特に大変な治療を乗り越えて退院していった患者さんには特別な思い入れを抱くこともしばしばあります。大変な科だとは思いますが、その分非常にやりがいのある科だと思います。そういった気持ちを一緒に共有できたらと思います。

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