6-4 乳腺外科(2)専門医キャリアパス群馬大学医学部附属病院:Director; 堀口 淳
キャリアパス概要
乳腺専門医の取得には学会認定医制度協議会の定める基本となる診療科の専門医または認定医を先行して取得する必要があります。
本キャリアパスでは、日本外科学会の定めた外科専門医修練カリキュラムに則った一定の修練を経て、一般外科医療に関する標準的な知識と技量を身に付けた上で、乳腺外科領域の専門診療において国内外に通用する標準的な医療を提供し、地域に貢献することのできる医師の養成を目指します。
本キャリアパスでは、日本外科学会の定めた外科専門医修練カリキュラムに則った一定の修練を経て、一般外科医療に関する標準的な知識と技量を身に付けた上で、乳腺外科領域の専門診療において国内外に通用する標準的な医療を提供し、地域に貢献することのできる医師の養成を目指します。
キャリアパス到達目標
・臨床医に必要な3つの力、CCC:Clinical Skill
/Clinical Research Mind
/Character 



●一般外科医療の標準的な診療能力を身につけ、乳腺専門医として地域の中心となり活躍できる。
●新しい知見や技術を積極的に取り入れ、質の高い医療を提供できる。
●自らの診療を科学的・客観的に評価し、診療内容の向上に取り組むとともに、 疑問が生じた際に適切に解決できる能力を身につける。
●外科医として、また乳腺専門医として、患者を尊重し多職種と連携して、求められる医療を提供できる。

●新しい知見や技術を積極的に取り入れ、質の高い医療を提供できる。


●自らの診療を科学的・客観的に評価し、診療内容の向上に取り組むとともに、 疑問が生じた際に適切に解決できる能力を身につける。

●外科医として、また乳腺専門医として、患者を尊重し多職種と連携して、求められる医療を提供できる。

取得を目指す資格の詳細
●外科専門医
外科専門医は、修練医が日本外科学会(以下、学会)に修練開始登録ののち、学会の指定した外科専門医修練施設(指定施設)における通算5年以上の修練を行ない、外科専門医修練カリキュラム到達目標3に定める手術症例350例以上(術者として120例以上)経験した場合申請できる。書類審査並びに予備試験(MCQによる筆記試験)、認定試験(面接試験)を経て認定される。なお、修練期間は卒後初期臨床研修期間満了後6ヶ月以内に修練開始登録した場合に限り、臨床研修開始時まで遡って登録したとみなす。《参考:到達目標3に定める経験する各領域の手術手技の最低症例数》
①消化器および腹部内蔵(50例)②乳腺(10例)③呼吸器(10例)④心臓・大血管(10例)⑤末梢血管(10例)⑥頭頚部・体表・内分泌(10例)⑦小児(10例)⑧外傷(10例)⑨内視鏡手術(10例)
●乳腺認定医
日本乳癌学会の定める以下の規定を満たした場合に申請することができる。審査は書類により行う。・学会認定医制度協議会の定める基本となる診療科の専門医または認定医であること
・継続4年以上日本乳癌学会(以下、学会)の会員であること
・臨床研修医修了後、学会が認定した認定施設(関連施設)での通算2年以上の修練
・上記施設における40例以上の乳癌症例の診療経験
・乳腺疾患に関する1篇以上の論文、全国学会での2件以上の発表、全国学会で1件・日本乳癌学会地方会で2件以上の発表
●乳腺専門医
日本乳癌学会の定める以下の規定を満たした場合に申請することができる。審査は書類と試験(筆記および口頭試問)より行われる。・申請時に乳腺認定医であること
・継続5年以上学会員であること
・臨床研修医修了後、認定施設(関連施設)で通算5年以上の修練を行っていること
・認定施設、関連施設における100例以上の乳癌症例の診療経験
・学会の定める研究業績点数表に基づき30点以上となる業績(学会機関紙等に掲載された筆頭著者の学術論文1篇以上を含む)
病院・施設一覧(順不同)

キャリアパス・コース

先輩の声
病院診療リーダーコース
高他 大輔‖平成8年卒業

日本乳癌学会の前身である乳癌研究会事務局が1967年に群馬大学に置かれた歴史から、群馬県は人口あたりの乳腺専門医の数が日本で一番多い県となっています。
大学および関連病院でバランスよく研修する事によって、臨床、研究ともに十分な研修が受けられる環境です。
医学生・研修医の皆さん、是非私たちと一緒に、乳腺診療を行いませんか?