8-1 整形外科専門医キャリアパス
群馬大学医学部附属病院:Director; 高岸 憲二

キャリアパス概要

整形外科専門医は、あらゆる運動器に関する科学的知識と高い社会的倫理観を備え、さらに、進歩する医学の新しい知識と技術の修得に日々邁進し、運動器に関わる疾患の病態を正しく把握し、高い診療実践能力を有し、国内外に通用する標準的な医療を提供できる医師の養成を目指す。

キャリアパス到達目標

・臨床医に必要な3つの力、CCC:Clinical Skill 【S】Clinical Research Mind 【R】Character 【C】
一般整形外科の標準的な診療能力を身につけ、整形外科専門医として地域医療を担うことができる。【S】
新しい知見や技術を積極的に学習、吸収し、質の高い医療を提供できる。【S】 【R】
患者、疾病に対し真摯に対峙し、倫理的に、かつ実践的に適切な医療を行う判断能力を身に着ける。【R】 【C】

取得を目指す資格の詳細

日本整形外科学会専門医

認定資格を得るための研修期間は、6年以上とする。全研修期間のうち3年間は、日本整形外科学会で認定された研修施設(以下「研修施設」という)において、専門医の指導のもとで臨床研修することを必要とする。全研修期間中に主発表者として1回以上の学術集会での発表を行うことを必要とする。研修期間中に経験した8種以上の異なる疾患を含む10症例の診療記録を作成する。研修期間中に、本学会が認定する教育研修会に出席し、所定の手続きにより24単位を取得し、教育研修講演受講に必須分野を設ける。受講必須分野は14分野とし、取得すべき単位数は次のとおりとする。整形外科基礎科学、外傷性疾患(スポーツ障害を含む) 、小児整形外科疾患(先天異常、骨系統疾患を含む。ただし外傷を除く)、代謝性骨疾患(骨粗鬆症を含む)、骨・軟部腫瘍、リウマチ性疾患、感染症、脊椎・脊髄疾患、神経・筋疾患(末梢神経麻痺を含む)、肩甲帯・肩・肘関節疾患、手関節・手疾患(外傷を含む)、骨盤・股関節疾患、膝・足関節・足疾患、リハビリテーション(理学療法、義肢装具を含む)、医療倫理・医療安全、医療制度等である。骨・軟部腫瘍の単位は日本整形外科学会が主催する骨・軟部腫瘍特別研修会で取得する。書類審査並びに認定試験、面接試験を経て認定される。

病院・施設一覧(順不同)

MAP

キャリアパス・コース

コース図

先輩の声

田鹿 毅‖平成11年卒業
当科ではまず整形外科領域における診察、診療における基本的な知識、処置技術(骨折、脱臼の整復術、関節注射、造影検査等)、外科的手技(骨折手術、関節鏡手術等)を実践的に習得することが可能です。また大学病院、関連病院にて多くの症例の診療を通して各専門分野(上肢:肩関節・肘関節・手外科、スポーツ整形外科、脊椎外科、骨軟部腫瘍、関節リウマチ、下肢:股関節・膝関節・足外科)領域のup to dateな知識、技術を体得できます。

ページTOPへ