21-1 救急科専門医キャリアパス群馬大学医学部附属病院:Director; 大嶋 清宏
キャリアパス概要
本キャリアパスでは、まず第一に日本救急医学会の認定する救急科専門医取得の最短期間での取得を目指し、大学病院の特性を生かした幅の広い救急診療や処置・手技を身につけることを目標とします。救急科専門医取得後は、救急領域におけるsubspecialtyをさらに深め、学術領域や地域医療など各々が希望する分野で活躍できる救急医を養成します。
キャリアパス到達目標
・臨床医に必要な3つの力、CCC:Clinical Skill
/Clinical Research Mind
/Character 



●救急医療全般における標準的な診療能力を身につけ、救急専門医として地域の中心となり活躍できる。
●新しい知見や技術を積極的に取り入れ、質の高い救急医療を提供できる。
●自らの診療を科学的・客観的に評価でき、診療内容の向上に取り組むとともに、臨床上の疑問が生じた場合には適切に解決できる能力を会得する。

●患者さんを尊重し、医療スタッフのリーダーとして求められる医療を提供できる。

●新しい知見や技術を積極的に取り入れ、質の高い救急医療を提供できる。


●自らの診療を科学的・客観的に評価でき、診療内容の向上に取り組むとともに、臨床上の疑問が生じた場合には適切に解決できる能力を会得する。


●患者さんを尊重し、医療スタッフのリーダーとして求められる医療を提供できる。

取得を目指す資格の詳細
●日本救急医学会救急科専門医
救急科専門医とは、2年間の初期臨床研修修了後、日本救急医学会の定めるカリキュラムに従い3年以上の専門研修を修め、資格試験に合格した医師です。救急科専門医は、病気、けが、やけどや中毒などによる急病の方を診療科に関係なく診療し、特に重症な場合に救命救急処置、集中治療を行うことを専門とします。病気やけがの種類、治療の経過に応じて、適切な診療科と連携して診療に当たります。
更に、救急医療の知識と技能を生かし、救急医療制度、メディカルコントロール体制や災害医療に指導的立場を発揮します。
主な申請要件は下記の通りです。
・申請時に継続して3年以上日本救急医学会の会員であること。
・5年以上の臨床経験を有すること。
・救急科専門医認定施設または準じる施設で3年以上の救急専従歴があること。
●日本外傷学会外傷専門医
この資格は重症外傷に関する医学の進歩を促し、外傷医療の水準を向上させ、国民の福祉に貢献することを目的とします。具体的な内容は重症外傷患者の系統的な初期診療、根本治療ならびに急性期管理を的確に実施し、それらに関する科学的検証を行うことです。主な申請要件は下記の通りです。
・申請時において5年以上引き続いて日本外傷学会の会員であること。
・卒後初期臨床研修修了後5年(通算4年)以上の臨床経験を有すること。
・日本外傷学会が認定する専門医研修施設またはこれに準じる外傷診療施設において必要な外傷診療を行い、必要な経験と学識技術とを修得していると認められること。
・十分な学術活動を行っていること。
●日本中毒学会 クリニカルトキシコロジスト
薬毒物中毒に関する十分な知識及び技能を有する医師、薬剤師、看護師、臨床検査技師、各種研究員、行政担当者など様々な職種を養成し、中毒診療に関する高度な知識、技術、倫理観に基づく最適な治療を通して、国民の健康に貢献することを目的とします。●日本集中治療医学会集中治療専門医
集中治療医学の進歩発展を促し会員の質を向上させ、もって国民の福祉に貢献することを目的とします。●日本IVR学会
IVRの進歩に即応し、生命倫理に配慮したIVR専門医の養成を図り、IVRの健全な向上発展を促し、広く国民に啓蒙し福祉に貢献することを目的とします。その他、熱傷専門医、JATEC、JPTEC、BLS、ACLS、日本DMATなど。
病院・施設一覧(順不同)

キャリアパス・コース

先輩の声
金子 稔‖平成23年卒業

様々な背景のある幅広い年齢層を対象とし、心肺停止、重症外傷、敗血症など多彩な疾患を診療する、それが救急医療の現場である。症例毎に真摯に向き合う中で経験できる感動があり、自身の成長も確信できる。今私は救急の臨床業務に加え、大学院生として臨床研究を行い、忙しくも充実した日々を送っている。私にとって救急医学は医師としての人生という大航海で明確な指針を与えてくれるコンパスである。熱意ある皆さんの参加を待っています。