1-1 消化器肝臓専門医キャリアパス
群馬大学医学部附属病院:Director; 柿崎 暁

キャリアパス概要

肝臓病を専攻する優れた消化器内科医師を養成し、日本肝臓学会専門医・日本消化器病学会専門医・日本消化器内視鏡学会専門医・日本内科学会専門医を取得する。日本内科学会の研修カリキュラムに従い、認定内科医を取得する。その後、各学会専門医研修カリキュラムに従って臨床研修を行い、卒後7年目に各学会の専門医取得を目標とする。大学院(社会人を含む)への進学による学位取得や、国内外への留学を選択することも可能である。

キャリアパス到達目標

・臨床医に必要な3つの力、CCC:Clinical Skill 【S】Clinical Research Mind 【R】Character 【C】
一般内科医として標準的な診療能力を身につけ、さらに、消化器内科医として地域医療のリーダーとして活躍できる。【S】 【R】 【C】
新しい知見や技術を積極的に取り入れ、質の高い医療を提供する。【S】 【R】
自らの診療を科学的・客観的に評価し、診療内容の向上に取り組む。【S】 【R】
診療での疑問点の解明のため臨床研究を行い、得られた知見を学会等で発表する。【R】
内科医として、患者を尊重し、他職種と連携し、求められる医療を提供できる。【S】 【C】

取得を目指す資格の詳細

日本内科学会認定医・専門医

臨床研修2年+日本内科学会が定める教育病院(内科臨床大学院含む)もしくは教育関連病院での内科研修1年以上の合計3年以上(その内18か月間以上、内科研修していること)が認定医受験資格。認定内科医取得後、さらに、1)教育病院(内科臨床大学院含む)もしくは教育関連病院での内科研修3年以上。2)教育関連病院での内科研修5年以上のいずれかで、専門医の受験資格が得られる。

日本肝臓学会専門医

申請時において継続5年以上学会の会員。日本内科学会認定医の資格を有する者。2年間の一般研修を修了後、学会の定める認定施設又は日本消化器病学会専門医制度による認定施設において、日本肝臓学会専門医研修カリキュラムに従って、5年以上の肝臓病学の臨床研修を修了した者。

日本消化器病学会専門医

申請時において継続4年以上学会の会員であること。申請時において認定内科医の資格を有すること。認定内科医資格取得に必要な所定の内科臨床研修修了の後3年以上、日本消化器病学会認定施設もしくは関連施設において臨床研修を修了していること。

日本消化器内視鏡学会専門医

申請時において、5年以上継続学会会員であること。日本消化器内視鏡学会指導施設において5年以上研修し、所定の技能ならびに経験をもっていること。 申請時において日本内科学会認定医または日本外科学会認定医もしくは専門医のいずれかの資格を有すること。

病院・施設一覧(順不同)

MAP

キャリアパス・コース

コース図

先輩の声

病院診療リーダーコース
星野 崇‖平成16年卒業
臨床研修制度必修化の最初の年に卒業しました。群馬大学での2年間の研修の後、消化器・肝臓病学を志し、第一内科の消化器肝臓専門医コースに入りました。伊勢崎市民病院、西群馬病院での研修の後、現在は、高崎総合医療センターで勤務しています。途中、国内留学として都立駒込病院で、胃食道静脈瘤治療について学ぶ機会もありました。肝臓病の診断・治療だけでなく、消化器内視鏡治療の技術も習得することが出来ました。認定内科医・消化器病専門医・内視鏡専門医・肝臓専門医も取得し、日々の診療は充実しています。
専門診療・リサーチリーダーコース
戸島 洋貴‖平成15年卒業
群馬大学での2年間の研修の後、消化器・肝臓病学を志し、第一内科の消化器肝臓専門医コースに沿って研修しています。伊勢崎市民病院などでの研修の後、大学院に入学し、今年の春卒業しました。現在は、前橋赤十字病院で勤務しています。臨床を一時期離れることに不安もありましたが、大学院時代に、研究をしたことや国際学会での発表などは、これから臨床医を続けるうえでも、貴重な経験だったと考えています。現在は、臨床に戻っていますが、研究を通して得た知識や考え方は、日々の診療にも役立っています。

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